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この記事では、Scala 3のマイルストーン版がリリースされる件について解説します。
ついにScala 3.0.0-M1がリリースされます
以下の記事にて、次期Scalaのプロトタイプとして開発中だったDottyが晴れてScala 3としてリリースされることが発表されました(原文は婉曲的でわかりにくいですが、要するにそういうことです)。
また、以下の記事にて、2020年10月1日にScala 3.0.0-M1がリリースされる予定であることが明らかにされました。
これを機に、ぜひ新しくなったScalaを使ってみてください。
Scala 3の始め方については、以下の記事をご覧ください(マイルストーン版にはまだ対応していないのでご注意ください)。
また、主にIDEやビルドツールなどのツールメンテナの方々は、今回のDottyのアップデートへの対応が必要となります。ご注意ください(後述)。
マイルストーン版とは
マイルストーン版とは、正式リリース前のテストを目的にリリースされるバージョンです。
Scalaでは、マイルストーン版を利用して周辺のライブラリのアップデートとテストが行われ、フィードバックをもとに不具合を洗い出して修正し、次のマイルストーン版へと反映します。
修正が済んだのち適当なタイミングでリリース候補(RC)版が出ます。そしてその後、最終的に正式版がリリースされます。
RC版も複数リリースされる可能性があります。
Dottyとは
DottyはScalaの次期バージョンのプロトタイプとしてのコードネームです。
かれこれ7年以上も研究開発が続けられていました。
2年前のこちらのScala公式ブログ記事にて、DottyがScala 3になるであろうことは明言されていました。
その後の動向は昨年末にアップデートされていました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
そして、このたび、DottyがScala 3になることが確定したというわけです。
Scala 3.0.0-M1のリリースに伴い必要な対応
ここからは主にIDEやビルドツールなどのツールメンテナの方々で、Dottyを既に使用中の方向けの情報です。
今回マイルストーン版がリリースされることに伴い、組織名とアーティファクト名が変更されます。
現在の組織名はch.epfl.lamp
ですが、Scala 2系と同じorg.scala-lang
へと変更されます。
また、現在のアーティファクト名はdotty-xxx
ですが、scala3-xxx
となります。
詳しくはDottyのブログ記事をご覧ください。